ヨーグルト。人気ありますね。人気の背景にあるのは腸内細菌、つまりヨーグルトの中に含まれている乳酸菌がアトピー改善に効果的と考えられているからでしょう。
実際、乳酸菌は整腸薬にも入っていて、私も時々利用することがあります。ではヨーグルトって本当にアトピー有効なのでしょうか?
ここでは私の経験を紹介します。
腸内環境より大事なこと
「ヨーグルトでアトピー治りますか?」
最近、この手の質問が多くなりました。 結論から言うと、ヨーグルトを食べたからと言って、それでアトピーが治ることはないと思います。
確かに腸内環境って大事。これは自分の直接体験からもよくわかる。
でもそれ以前にもっと大切なことがあります。それは食べたものがしっかり排泄されているかどうか。この点。
言い換えると、お腹の調子が悪くていつも便秘や下痢。
この状態のままでアトピーを治そうとしても、それは無理だということ。
なので「ヨーグルトでアトピーが良くなりますか?」は質問そのものが不適切で、本来なら「便秘と下痢が解消されました!ヨーグルトのお影でお腹の調子もいいです!」となる筈。
正直言って、食生活全体を見直すことなくヨーグルトのような食品だけで腸内環境を整えるのはムリがあるように思います。大切なのは腸内環境を整えることではななく、消化器官全体の働きを活性化すること。
具体的に見てみましょう。
まず食べたモノは歯で砕かれ、唾液で更に細かく砕かれ食道を通過します。その後、胃の中の胃液でさらに細かく分解された後、やっと腸内に到着です。
消化管は一本の管状なので全部繋がっているため腸内環境だけに注目してもあまり意味が無い。
腸内環境を整えるなら、腸だけでなく胃の働きも正常でないと。
河川の水質を浄化する際、下流の人だけ頑張っても限界があるのと同じ。
本気で水質を浄化するなら、上流部や中流部の人も一緒になって皆で協力しないと。
なので腸内環境を整える前に「胃腸の健全化」となる訳です
ヨーグルトより納豆 小麦よりお米
私、もしアトピーが再発したらヨーグルトより納豆を食べます。
理由はアトピーには「カタカナ」より「ひらがな」や「漢字」の食べ物の方が相性が良いから。
例えば「ヨーグルト」よりも「納豆」。「ハンバーグ」より「焼き魚」。「パン」「パスタ」より「ご飯」と言った感じ。
で、アトピーを治す基本的な食事と言えば「ご飯」。つまりお米が基本だと思います。
ここ、かなり大事です。アトピーを治す上で基本になる食べ物はお米(ご飯)で、小麦(パン、パスタ、うどん、ラーメン)ではない。
特に子供のアトピーを治す場合には、ご飯以外のものでお腹を大きくしないことがコツです。お腹が減ったらご飯を食べる。
複数の要因を単一の食品で治そうとすること自体がムリ
実は私が言いたいのはココからで、ヨーグルトだろうが何だろうが、単一の食品でアトピーを治そうとすること自体に無理がある。このことをお伝えしたい。
アトピーの原因が未だに特定されない理由は単純で、それはアトピーの原因が特定できる単一のものではないからです。
要するにアトピーの原因はひとつではなく複数。と言うことです。このことをしっかり認識していれば、自ずと単一の食品でアトピーを治そうとすること自体に無理があることも分かります。
では複数の要因を持つアトピーに対してはどのような姿勢で取組めば良いのかと言うと、それはやはり複数の対策を総合的に実践するのが賢明です。次に挙げる3つは食生活以外でも有効です。
- 自然と親しむこと。
- 身体を動かすこと。
- 夢中になれるものに没頭すること。
なぜこれらが良いかと言うと、それは人が生きること、つまり生命の根源に触れるからです。
単一的な何かで治そうとするより、身近な自然を総動員する方がアトピーには間違いなく効きます。身体と心が分離した状態ではなく、周囲の全てと一体感を得るような方向で進むのが私のお勧めです。
幸い、私にはこの3つを全て満たしてくれるものがありました。
それは「釣り」と「シュノーケリング」で、当時、釣りをしている時と海に潜っている時だけは、何もかも忘れることができました。
また十津川村の露天風呂に癒されたこともあります。
当時、精神的にボロボロだった私に対して十津川村の大自然は「そのまま生きてていいよ」のメッセージをくれました。
この経験から、私は心と体のバランスが崩れそうになった時は自然の中で体を動かすことに決めまていて、これは今でも続いています。
頭で考えることには限界があります。
私は、アトピーの時にはとにかく何も考えない時間が必要だと思っています考えて考えて深刻になるより、体を動かす直接的な体験を重視した方がいい。そんな風に思います。