ストレス|そのカラクリと対処法を知ってアトピーを治す方法

大人のアトピーと子供のアトピー。その大きな違いはストレスの度合いだろう。子供のアトピーなら「胃腸の健全化」だけ上手くゆくケースが大半だが、重症化した大人のアトピーを治すにはその背後にある精神的な部分まで含めて対処しないと上手く行かないケースが多い。これは、消化器系からのアプローチだけでなく、自律神経系からのアプローチが同時に必要だということだろう。

大人のアトピーの背後にあるもの

一般的にストレスは病気と密接に関係していると言われるが、確かに私もそう思う。これは経験的に直感している方も多いと思うが、じゃ、ストレスが少なくなるとアトピーは良くなるのかと言えば、私の答えはほぼ「イエス」だ。もう少し厳密に言うと、それはストレスと言うよりも心の状態、つまり情緒の安定度合いに関連している気がする。で、心の状態と言うのは自覚するのが難しく、それが結果的に問題を長期化させる要因になっているように思える。

イライラ、ストレスには観察が効く

ところで、ストレスの正体って何だろう?私達はどうしてストレスを感じたりイライラしたりするのか?私が思うに、ストレスには実体がない。例えばAさんにはストレスと感じることが、Bさんには生き甲斐だったりすることもある。実際、私は部屋にモノで溢れるとイライラするタイプだが、逆に、いろんなモノに囲まれていないと不安になるタイプの人もいる。つまりストレスとは実体のないもの。言い換えると、絶対的な基準や客観的な尺度では測れないものだ。と言うこは、私達は日頃、全く実体のないものに対して怒りやイライラ、不満などマイナスのエネルギーを自分自身に注ぎ込んでいることになる。

実体のないものに対して怒りや不満を抱いている自分。実体のないものに対してマイナスのエネルギーを注ぎ込んでいる自分。シチュエーションは違っても、物語は違っても、これがストレスを感じている時の自分の姿。では、どうすればよいのか?それは、自分自身の行動と心の状態を丁寧に観察する。これが一番効く。で、ポイントはココ。「丁寧に観察」の部分。 これはメンタル(精神面)からのアプローチとして、アトピーを治す場合かなり有効。で、ストレス対処法として、今も私が使っている方法でもある。尚、身体面からのアトピーを治すアプローチ法に関しては、「アトピーを確実に治すための食事とは」を参考にして下さい。

繰返しますが、ストレスを感じた時には平静な心で、自分の事ではなく第三者的な立場として観察するのが一番。逆に最悪なのは、その渦の中で自分自身を見失ってしまうこと。はまり込んでしまうこと。なぜなら、ストレスによるネガティブな感情は真っ直ぐに見られること、平静に見られること、そのように観察されることを極端に嫌うから。これは何度も経験しないと分かりにくいかも知れない。でもやろうと思えば直ぐにできるので試してみる価値はある。但し、直ぐにできないからと言って罪悪感を抱く必要はない。罪悪感は増々ネガティブな感情を強化することになるから。ご注意あれ。

心の動揺は対象との同一化から

ところで、心が揺れ動いている状態、心が動揺している状態は辛い。で、実際、これが続くとアトピーは一気に悪化する。多少のタイムラグはあるものの心の状態は必ず自分の体に跳ね返ってくる。なので可能な限り、心は平静な状態を維持する事が好ましい。

例え話を。街の中で、他人がケンカしている時の様子を思い浮かべてみて下さい。ケンカの原因は肩が触れたとか、そんな些細な理由。でも当事者はお互い熱くなっている様子。ところで、それを観ているあなたは?ケンカをしている当事者と同じように熱くなっていますか?頭の中、カーッとなっていますか?全然、そんなことないですよね。冷静ですよね?「どうしたの?」って、客観的に状況を観察できますよね?

では少しシチュエーションを変えてみます。この喧嘩、よく観ると一方はあなたの知人です。しかも普段から仲の良い。どうですか?さっきと同じように全く冷静でいられます?喧嘩と言う対象。喧嘩の当事者。そして自分。で、その距離、少しだけ縮まりませんか?では次。コレが知人ではなく、自分の兄弟や子供、身内だったら?さてどうでしょう?喧嘩との距離感はどうなるでしょう?喧嘩と言う対象。喧嘩の当事者。そして自分。距離、一挙に縮まりませんか?で、最後に。これが知人ではなく自分なら。さてどうでしょう?直面している問題との距離感とはこういうことです。

ストレスの究極的な対処法は「全肯定」

ストレスに対する究極的な対処法について。現時点での話はさておき理想の話をします。例えば、身の回りで起こることを全てを肯定すればストレスはどうなるでしょう?いや、全部は肯定しなくても、否定する回数を減らせばストレスはどうなるでしょう?全然参考にならないかも知れませんが、過去、私の身に起こった出来事を紹介します。

一応「全肯定」と言う視点で読んで下さい。お願いします。あれは私が30歳の時でした。アトピーが顔に出て精神的に参っていた頃の話です。それは仕事を終え、帰宅中の電車の中で起きました。満員電車の中、私は発作的な猛烈なかゆみに襲われたのです。それまでも帰宅中に猛烈なかゆみに襲われたことはありました。しかしその日のかゆみは特別で全身に鳥肌が立ち、気持ちの悪い脂汗が流れ落ちていました。数分間、ひたすら我慢した後、ついに限界が来ました。「駄目だ!」「次の駅まで持たない!」。次の瞬間、私は今まで経験した事のない別の星の住人のような世界に突入したのです。

「何、コレ?」「は?どーなった?」ココ、言葉でお伝えするのは無理かも。「ん?かゆみ?」「で?どこから来たの?」みたいな感じで、とにかくもう完全にキレている。で、キレてはいるのですが、一方では「醒めている」と言うか、何もかも全部肯定する世界(境地)に突入している。で、体中をスキャンするように、「へ~ なるほど~」「はいはい。そーゆうことね~」みたいな感じで、全く他人事のようにかゆみを観察(俯瞰)しているのです。すると次の瞬間、私はある事実に気付いたのです。「かゆくない・・・」。厳密に言うとかゆみはあるのです。確かに皮膚にかゆみは存在している。でも、かゆみと自分は同一化していない。だからゆみは感じない。うまく表現できないけれど、とにかくそんな感じ。で、この時の感覚を一言で表現すると「全肯定」。要するに否定するものが何もない。こういうこが満員電車の中で起きたのです。

この例、かなり無理ありますね?正直「伝わらんやろな~」と思いながら書きました。でも、「何もかも含めて全部肯定してしまえばストレスなんてない。」そんな世界(境地)もあることをお伝えしたかった。ちなみにこの感覚は今でも散歩中、青空や桜の木を見て一体感を得た時なんかに起こることがあって、それはとにかく「全肯定」としか表現しようのないものです。(コレ、わかる人にはわかって貰えると思うのですが・・・)

くどいようですが、ストレスやイライラには絶対的な尺度がありません。このことを忘れないようにして、ストレスを感じたら、それを自分のこととして同一化する前に平静な目で、第三者的な立場で観察する。これがストレスにはもっとも効果的な対処法だと思います。