アトピーのランク

ひとくちにアトピーと言ってもその症状や患者の認識は様々です。自分がその渦中にいると、それを客観的に見極めるのは難しいでしょう。私の場合もだした。自分のアトピーが今、良くなっているのか?それとも悪くなっているのか?本当にわからなくなってしまう。当時、私のアトピーを段階的に観ると以下のような感じです。

第1レベル

処方されたステロイドを真面目に塗っていればそのうち治ると信じていた段階。ひと昔前のアトピーならこの段階で治っていたことも事実。だが私の場合、この段階でアトピーが治ることはなかった。何が悪いか分からないので、生活習慣を見直すと言う発想がない。
その結果、必然的に悪化の道を歩むことに。当然、計画的にアトピーを治す方法を知らないし、その方法を知らない事にさえ気付いていない。

・第2レベル

全然改善しないことから、今までの治療に疑問を感じ始める段階。「はい、これ塗って」と言われるだけの治療に限界を感じながら、同時に健康食品や民間療法への関心が高くなる。日常生活にも支障が出始める。情報収集に努めるが、氾濫する情報の中で右往左往していた。ステロイドに罪悪感を持つ一方、日々の生活を維持する為に抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤を併用していた。

・第3レベル

アトピーが顔に出た。夜は殆ど眠れなくなった。この段階で、まともな精神状況を維持するのが難しくなる。「ステロイドを止めない限りアトピーは治せない!」と思い込む一方、「ステロイドを手放せば生活が破綻する・・・」とも感じていた。医療機関に不信を感じて民間療法に走る。民間療法の「好転反応です」の連続にもウンザリ。

・第4レベル

リバウンド状態。全身からリンパ液がダラダラ流れ出し、全く身動きが取れない。アトピーと言う病気が異次元の状態に。仕事などできる状態ではない。会社に休職届けを出し、緊急入院を余儀なくされる。アトピーの苦しみより、リバウンドの苦しみの方が強いことを知る。

あなたは今、どのレベルにいるのだろう?アトピー患者の大半が、第2レベルか第3レベルで右往左往している気がします。 一番混乱しているのは、第3レベルの方かもしれません。「克服までの確実なステップ?」「こんなので上手く行くはずがない!」「この人の言っていることはここが違う・・・」などなど。でもアトピーと言う病気は、理屈で治すものではないんです。逆に理論なんて知らなくても確実に克服への道を歩むことは出来る。やることはシンプルで、健康な体を取り戻す為の根本的な取組みだから、誰にでもチャンスがある。そんな風に思います。

アトピー治療の3本柱?

ステロイド、スキンケア、アレルゲン対策。この3つだけが治療だと思っていると、そこから先は「茨の道」になるかもしれません。90年代の混乱期を経て、現在アトピー治療は患者と医者の双方に諦めムードが漂っている気もします。

マスコミによるステロイドバッシングは減りました。でも医療現場では、統一的な治療方針が確立されたとは言い切れない感じがします。ステロイドの使用に関しては医者の間でもはっきりと温度差があるし、プロトピックや食物アレルギーの認識だって同じ。小児科では、相変わらず過剰な「除去食物療法」を行われている現実もあります。

そんな状況の中、日本にはアトピー性皮膚炎に対する標準的な考え方・治療法を指導方針として示したガイドラインがあるのをご存知ですか?内容的には「炎症に対する薬物療法」「保湿剤によるスキンケア」「悪化因子の除去」が治療の3本柱になっています。

ところで、この「治療の3本柱」の具体的な中身って何でしょう?
私流に解釈すると、「ステロイドで炎症を抑え」「保湿で皮膚のバリアを補い」「ダニ対策には小まめにお部屋の掃除」ですが、皆さん如何でしょう?

免疫疾患には免疫系の治療?

アトピー性皮膚炎は「免疫疾患」と言われます。私もその通りだと思いますし、これに異を唱える人はいないでしょう。免疫疾患だから免疫抑制剤のステロイド。この流れ、必ずしも間違いではないでしょう。そう。間違いではない。それに駄目って訳でもない。でも私が今アトピーなら、もう免疫系からのアプローチには拘らないと思います。

何故って?それはアトピーを完治させる際、免疫系からのアプローチだけでは不十分なことを経験したからです。実は私達の祖先は体験的にこのことを知っていて、昔から消化器官と皮膚の関係は注目されていました。今更ガイドラインに文句を言うつもりはありません。 炎症にはステロイドが効果的で、皮膚のバリアには保湿が必要なことも確かですから。 それにアレルゲンの除去だって有効な時はある。

でもこれだけに目を奪われていると、大切なことを見失ってしまう気がします。皮膚のバリアは大切かもしれない。でもアトピーは症状が皮膚に出るからと言って、いつまでも皮膚だけに注目している場合でもない気がします。と言うか、これだけ長い間「皮膚のバリア」「皮膚のバリア」と言い続けてアトピーが治らないなら「他に要因は?」と考えるのが普通ではないでしょうか?

ところで、実はアトピーを「完治させる」ことと、「改善させる」ことの間には大きな違いがあるように思います。 こちらを参考にしてください。 

アトピーの治し方|完治と完全では雲泥の差