大人のアトピー治療:治し方&治り方のすべて

重症化した大人のアトピーには場当たり的な努力が通用しない。だから根性や忍耐をベースにしたポキッと折れてしまうような頑張りは無用。この類のアトピーは一気に「完治」まで到達させようとすると返って失敗する。何度か良くなったり悪くなった後、症状は急激に良くなる。それはもう織り込み済みのシナリオみたいなもので、大半のアトピーはこのプロセスを経て治る。逆の見方をると、重症化した大人のアトピーを1週間程度で治すような魔法のような方法はない。

アトピーが治る時、それはアトピーが悪化した時の逆のパターンを辿るのが普通だ。だからと言って、それは治るために要する時間が悪化した時の時間と同じだという意味ではない。実際は、何度か良くなったり悪くなったりを繰り返した後に節目が来る。で、その節目を境に症状は急激に良くなる。だから、その境目まではとにかく淡々とやるべきことをやることが大切なのだ。ちなみに、この節目を口で説明するのは難しい。が、直接体験として実感できる。このことを事前に意識した上で、安全かつ確実な方法を実践するのが賢明だろう。

アトピーは症状をコントロールするだけの病気ではないし不治の病でもない。私の知る限り、この病気は毎日の生活でやるべきことをキチンと続けると必ず治るようになっている。それはまるで、川の水が高いと所から低い所へ流れてゆくようなものだ。なので予め完治までのシナリオを把握して、事前に計画を立てておくことが望ましいだろう。

治療:結果はいつも4パターン

アスリートは本番までに独自の工夫をしますよね。試合に「勝つ!」と言う目標に向かってトレーニングメニューを作り、後はそれに従って日々黙々と練習を積み重ねる。アトピーを治すのもあれとよく似たイメージ。ところで、この練習メニュー。根性や気合い、忍耐をベースにすればどうでしょう?挫折します。(多分)そりゃ持たない。一流のアスリートでも・・・。アトピーも同じ。精神論や場当たり的な思い付きは通用しない。それより最初から治ることが分かっている努力だけを積み重ねる。こちらの方が大事です。で、正直、そういうものほどお金も掛らない。

生活習慣を見直す。こっちです。やるのは。ここをスッ飛ばしていろんなものに手を出してもお金と時間の無駄。で、そんなことを繰り返している間に2・3年なんてあっと言う間に過ぎる。何でもそうですが、基礎がダメならその上に何かを積み上げてもダメです。なので努力の中身と方向性さえ間違えなければ、アトピーは努力した分だけ報われます。自分の体は自分を裏切りません。

で、アトピーとの戦いと言えば結果はいつも次の4パターン。 それは「勝ち」「負け」「引き分け」「相討ち」の4つ。ちなみに、私はこの4パターンを以下のように解釈しています。

  • 勝つ  : 完治。アトピーとは無縁の状態になること。
  • 負ける : アトピーのまま。あるいは更に悪化。
  • 引き分け: 薬は使っていない。でもアトピーのまま。
  • 相討ち : 薬を使って症状をコントロール。

では、アトピーとの戦いに勝つ秘訣とはなんでしょう? それは最初から負けると分かっている戦はしない。最初から勝つことが分かっている戦だけに終始する。これに尽きると思います。要するに、やらなくてもよいことはせず、やるべきことだけをキチンとやり続ける。これが、アトピーとの戦いを制する秘訣です。

治り方:アトピーが治る時の基本パターン

ところで、アトピーってどんな治り方をすると思いますか?実際、アトピーを治した経験の無い人はココが分からない。で、何かがきっかけとなって、そのまま順調に治ると思っている人が圧倒的に多いです。 でも、実際に治してみると分かりますが、アトピーってそんな治り方はしません。ココ理解するには、アトピーが重症化するまでの流れを遡るのが手っ取り早いでしょう。

アトピーは重症になればなるほど、過去に何度も良くなったり悪くなったりを繰り返してきた筈。 で、ある時期からはもうずーっと悪いまま。これが一般的なパターンです。逆に「ある朝目覚めると、いきなり全身が重症アトピーに!」。これはあり得ない。アトピーに関する限りこのパターンは成立しない。では、治る時は、どんな感じでしょう?それは、アトピーが悪化した時の逆。つまり、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら治る。これが現実です。なので、アトピー完治への道は「三歩前進・二歩後退」が普通。このようにイメージしておけばまず間違いない。

でも、この場合の「後退」は文字通りの「後退」ではありません。それは「前進」するために必要な「後退」なので全然落ち込まなくていい。ここまでは織り込み済みのシナリオなので慌てず、冷静に受け止めるだけでいいのです。逆に、ここで冷静さを失うとロクなことないです。で、問題はここから。では、アトピーとの戦いを制する方法とは?また、最初から勝つことが分かっている戦とは具体的にどんな戦い方?

治療のポイント:免疫系より消化器系

一般的にアトピー性皮膚炎は「免疫疾患」と言われています。免疫疾患とは免疫細胞が自分の体を攻撃する病気で、アレルギーはその典型ですね。で、この分野の研究は薬品の開発と直接結びつくことから多くの企業や研究者が参加し、今では遺伝子レベルの研究が行われています。で、今後、この研究が進むと、アトピーは無くなるのでしょうか?本当の所はわかりません。でも私が今アトピーなら、もうそっち系(免疫疾患)の治療はしないと思います。だって治せる確率、低いから。実際、免疫系の治療でアトピーを治そうとしても全然治らなかったし。

ステロイド、プロトピック、デュピルマブ、減感作療法、レーザー治療。今でも免疫系の治療って色々ありますね。ちなみにこれらの治療は全部、皮膚を対象にしています。皮膚を診て皮膚の状態を好転させようとする。でも、なかなか完治しない。(一時的に好転することはあっても・・・)どうして?その前に思い出しましょう。免疫疾患とは免疫細胞が自分の体を攻撃する病気と言われています。 ココ。どうしてこんなことになってしまうのでしょう?どうして免疫細胞がわざわざ自分の体を攻撃するのでしょう? 何で?どうして?

ココ、超重要!ココって実は薬の開発より重要。で、ここが分かれば薬も要らないのに?では超簡単に説明します。(私の個人的な解釈です。根拠はありません。念のため。)

白血球やT細胞、マクロファージと言った言葉、1回位は聞いたことがありますよね?実はこれらが免疫細胞と呼ばれるものです。で、体内にウイルスや病原菌などが侵入すると、この免疫細胞が働いて病気の発症を防いでくれる仕組みになっている。(高校の生物の教科書に結構詳しく載っています。) ここまで、いいですよね?では、もしこの免疫細胞の中に少し出来の悪いお粗末なのが混ざると?さて、どうでしょう?

  1. ウイルスや病原菌等、人体に害のあるアレルゲン。
  2. 花粉やハウスダスト等、人体に害のないアレルゲン。

1と2を、しっかり区別できますか?出来ません。2を1と勘違いするんです。2を1と間違えてしまうんです。で、過剰反応。つまり、花粉やハウスダストをウイルスや病原菌と間違えて過剰反応する。これがアレルギー疾患の仕組み(メカニズム)では?(あくまで私の個人的な仮説。くどい)。詳細は「アレルゲン|その正体を知ればアトピーの本質が見えてくる」を参照して下さい。

では、どうしてこんな出来の悪い免疫細胞が出来てしまうのか?その前に免疫細胞って普段は人体のどこにいるのでしょう?この鍵を握っているのが「消化器系」。実は消化管は人体最大の免疫臓器と言われ、そこに免疫細胞の大半が存在しています。このことは、何を意味するのでしょう?コレ、超簡単に説明すると、胃腸の働きが健全でないと、強い免疫細胞は育まれず、敵も味方も判断できないお粗末な免疫細胞を配置させてしまうことになる。となり、これが非常にマズイ訳ですね。生命を守る免疫細胞は、常に精鋭部隊を配置しなくては。敵は敵、味方は味方。この違いをしっかり認識して貰わないと困るわけです。なのでアトピーを治すには免疫系より消化器系。(皮膚の症状より便通!)まずは、胃腸を健全化する所から取組むのが自然です。

さて、これがアトピーとの戦いを制する「勝ち戦」の基本。消化器系の健全化に関しては、「アトピーの治療:報われる努力と報われない努力」をじっくり読んでみて下さいね。アトピーを治す秘訣。それは最初から負けると分かっている闘いはしないこと。アトピーは免疫疾患。でも免疫疾患のアトピーを治すには、免疫系の治療より消化器系の健全化を目指す方が効果的。何故なら免疫細胞の多くは消化管に存在し、この消化管は紛れもなく人体で最大の免疫臓器だから。