9 計画なくして完治なし

重症化した大人のアトピーは場当たり的な努力だけでは通用しない。根性や忍耐をベースにしたポキッと折れるような努力ではダメだ。

アトピーは治そう!と決心して治せる病気

私の経験からすると、この病気は毎日の生活の中でやるべきことをしっかりと実行すれば治るようになっています。

そのためには、克服までのシナリオを把握しておく必要があります。

アスリートって本番までに独自の練習をするでしょ?「試合に勝つ!」という目標に向かってメニューを作り、後は規則的に練習をする。あの感じです。

ところでこの練習メニュー。根性や忍耐をベースにしたらどうなると思いますか?挫折しますよ(多分)。そりゃ持たない。一流のアスリートでも。

アトピーも同じ。根性や忍耐をベースにしてはダメです。それに長期化したアトピーは場当たり的なやり方では治せません。なのでこの類のモノに大切なお金を注ぎ込んじゃいけないんですね。

生活習慣を徹底的に見直す。こっちです。方向は。
これが一番の近道であることは、治してみれば自ずと分かる筈ですから。

アトピーとの戦いは4パターン

努力の中味と方向さえ間違えなければ、アトピーは努力した分だけ報われます。自分の体は自分を裏切りませんから。

ところでアトピーとの「戦い」と言えば、結果は自ずと次の4つに分類されます。

つまり「勝ち」「負け」「引き分け」「相討ち」の4パターン。これ以外にはありません。

ちなみにこの4つ。以下のように解釈すると分かりやすいかも。

・勝ち=完治。アトピーとは無縁の状態。
・負け=アトピーのまま。或いはさらに悪化。
・引き分け=薬で症状をコントロール。
・相討ち=薬無し。でもアトピーのまま一進一退。

ではアトピーとの戦いに勝つ秘訣とは何でしょう?それは、最初から負けると分っている戦いはしないこと。これに尽きます。

最初は「引き分け」で十分。でも「負け戦」だけはしてはいけません。

では『勝ち戦』とはどのようなものでしょう?

免疫系より消化器系

一般的に「アトピーは免疫疾患」と言われます。

ご存知のように、免疫疾患とは免疫細胞が自分の体を攻撃する厄介な病気です。で、突然ですが、白血球とかT細胞、マクロファージってご存知ですか?

これらは免疫胞と呼ばれるもので、体内に侵入したウイルスや病原菌と闘い、病気の発症を防ぐ細胞と言われています。

ところがこの免疫細胞の中に出来の悪いのが混ざると、人体に害の無いタンパク質に過剰に反応するようになります。これがご存知のアレルギー反応。

では、どうしてこんな出来の悪い免疫細胞ができてしまうのか?

この鍵を握っているのが消化器系です。

それは消化管が人体最大の免疫臓器であることからも明らか。つまり胃腸の働きが悪いと強い免疫細胞は育まれず、敵も見方も判断できない出来の悪い免疫細胞を配置させてしまう。

これがマズイわけですね。

生命を守る免疫細胞は常に精鋭部隊を配置しなくては。「敵は敵。味方は味方」。この違いをシッカリ認識。これが「胃腸の健全化」の目的です。

だからアトピーを治すには免疫系からではなく、消化器系を正常に働かせる所からスタート。これが自然な流れ。そしてこれがアトピーとの戦いを制する「勝ち戦」の基本だと思います。

さて、次は実践編です。

いよいよ「胃腸の健全化」の具体的なやり方が登場します。興味のある方は参考にして下さい。

10 胃腸の健全化