花粉、ダニ、ハウスダスト。これは本当の意味でのアレルゲンではない。アレルゲンの本当の正体が何か分からなければ、根本的な対策は打てない。
アレルゲンの正体
血液検査の結果、ダニとハウスダストがアレルゲンと判明。思わず血管の中で暴れているダニを連想した私。当時はそれほど何も知りませんでした。
「アレルゲンは花粉」
「ダニとハウスダストが陽性です」
このように言われて必死で掃除している人、意外と多いのでは?しかし、ここはもう少し冷静に観察した方が良さそうです。
ご存知でした?
アレルゲンの正体、実は「タンパク質」です。ダニやハウスダスト自体がアレルゲンなのではなく、ダニやハウスダストの中に含まれているタンパク質がアレルゲンなのですね。
なので花粉症でクシャミ&涙が止まらない理由も、花粉に体が反応しているのではなく、正確には花粉の中に含まれているタンパク質に反応している。
キーワードはタンパク質
ちなみに、細菌やウイルスの正体もタンパク質。
冬になると猛威を振るうインフルエンザ。また世界を激震させたエイズウイルス。いずれもその正体はタンパク質です。
だったら同じような環境で感染する人としない人の違いは何でしょう?
同じようなものを食べて同じような生活をしているつもりなのに、アトピーになる人とならない人がいるのはどうして?
ここでのキーワードもタンパク質。
つまり外からのタンパク質をキチンと処理できればアトピーにはならない。(私の仮説)
ところで外からのタンパク質と言えば、真っ先に思いつくのが毎日の食事。
私達は毎日の食事から大量のタンパク質を摂取していますが、これはダニやハウスダストの比ではありません。
で、これだけ大量のタンパク質が体に入れば直ぐアトピーになりそうですが、実際にはそうはない。
どうしてでしょう?
それは食事の含まれるタンパク質がそのままの形で吸収されないからですね。消化によって、アミノ酸のような小さな分子に分解されてから吸収されます。(コレ、中学の理科の教科書に載っています)
消化って大切ですね。でも例外はあります(これは教科書に載ってない)。
つまりお米や野菜に含まれるタンパク質は消化によって簡単に分解される一方、生卵やイクラ等は分解に手間が掛かるのです。その結果、必ずしも小さな分子まで分解されるとは限らない。
それに加工食品やレトルト食品にはタンパク質を腐らせない(防腐)目的で添加物が使用されますが、これらも体内では分解されにくいタンパク質です。
では、分解されなかったタンパク質はどうなるのでしょう?
ダニやハウスダストのようなアレルゲンに変身した後、アトピーの原因になるのでしょうか?
なりません。腸のバリアがあるからです。腸のバリアが大きな分子のタンパク質を弾き飛ばしてくれるからです。人体って本当に良くできていますね。
では腸のバリアの機能が低下すればどうでしょう?
ここがアトピーを克服する最大のポイントかもしれません。 詳しく見てゆきましょう。