4 完治へのアプローチ

ステロイド スキンケア アレルゲン対策。この3つが治療の柱と思っていると、そこから先は「茨の道」を歩むことになるかもしれない。

アトピーを治すには、具体的に何をすればよいのか?

最初に思いつくのは、卵、牛乳、大豆の3大アレルゲンを含む食事を控える。こんな感じでしょうか?ダニやハウスダスト対策で床をフローリングに変える。なんてのもありますね。思い切って環境の良い田舎に引っ越す。そんな人もいるかもしれません。

実はコレ、すべて私の話。
生まれ育った大阪を離れて空気の良い奈良県へ。全てアトピーを治すための投資でした。でも全然ダメ。こんなにお金を掛けても私のアトピーは良くなりませんでした。

ところで、日本にはアトピー性皮膚炎に対する標準的な考え方・治療法を指導方針として示したガイドラインをご存知ですか?

最新版は2018年に作成された日本皮膚科学会による「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」。で、内容的には「薬物療法」「スキンケア」「悪化因子の検索と対策」が治療の3本柱になっています。

では、この「3本柱」の具体的な中身とは?
私流の解釈では「炎症にはステロイド」「皮膚のバリアには保湿」「ダニ対策は掃除」となりますが、皆さん如何でしょう?

このガイドライン。内容は問題ないと思います。炎症にはステロイドが効果的で、保湿が有効なのは事実ですから。それに掃除が有効な時もある。

でもこれだけに目を奪われていると、大切なことを見失ってしまう気がします。と言うか、長年これでやってきて、これだけ治らない事実があるなら「他にも・・」となるのが普通では?

免疫疾患だから免疫系からのアプローチ?

アトピー性皮膚炎は「免疫疾患」と言われます。
確かにその通りだと思います。これに異を唱える人はいないでしょう。

でも私が今アトピーなら、もう免疫系からのアプローチ(治療)はしません。(キッパリ)

理由は単純です。治せないから。
いや、百歩譲って、治る確率低いから。

少し余談になりますが、アトピーを治して私が痛感したのは「実る努力」と「実らぬ努力」のふたつがあることです。これは今も厳然としてあります。

なので努力をムダにしたくなければ「努力の中身」は大事です。
ここでつまずいてしまうと、お金と時間がまるまる無駄になるからです。

で、アトピーを治す場合「最初のステップは十人十色ではない」と私は言いたい。言い換えると、それはマスト細胞が主役のアトピーでも好酸球が主役のアトピーでも、取組む最初のステップは同じと言う意味です。

少し荒っぽく聞こえるかもしれませんね。
でもアトピーは根本(基本・土台となる部分)を抑えてしまわないと、結局、何も変わらない。

遺伝なんて乗り越えればいいだけの話

準備編の最後になりました。
ここでは、遺伝に付いて少しだけ触れておきます。

私の場合、実は父も祖父もアトピーでした。当時はアトピーなんて言葉が無く、湿疹とか言ってましたが、二人とも塗り薬は常に使っていました。

ところで「アトピーに遺伝は関係ある?」と聞かれれば、私は「あると思います」と答えます。でも必ず一言付け加えます。「でも全然大丈夫!」と。

アトピーの場合、医療機関ではよく「遺伝」が話題になります。でも残念なことにこの「遺伝」と言う単語は必ずしも前向きな意味では使われません。

だって「遺伝」と来れば、大抵は「治らない」方向に話が進むでしょ?

事実、私自身もよくこんな風に言われました。
「アトピーには遺伝が関与しています。遺伝を治せない以上アトピーは根治しません」。

でも、結果から言うと実際はそうなりませんでした。むしろ真実は逆。
ちなみに私の子供達(もう成人しています)。アトピーとは今でも無縁です。多分、これからもアトピーにはならないと思います。(一応、教えてきたつもり)。

遺伝なんてその程度のもの。理由は基礎編以降を読めばご理解頂けると思います。

で、私がココで言いたいこと。
それは子供(親)がアトピーだからと言って、悲観的になる必要は全く無いと言うこと。
まして罪悪感など持たない方がいいです。

遺伝なんて乗り越えればいいだけの話ですからね。遺伝の呪縛から解放されてください。

さて、それでは基礎編に進みましょう。

5 アトピー完治への基本