遺伝は乗り越えるためのもの
アトピーは遺伝と言われて悩んでいる人。
子供のアトピーで苦しんでいる人。
その必要はありません。アトピーなんてなったらなったで、治してしまえばいいだけの話ですから。
コレ、慰めや元気づけるために言ってるのではありませんよ。事実をそのまま語っているだけです。
事実、「遺伝だから治らない」の説には根拠(エビデンス)がありません。と言うか、もしそれが本当なら「私って何?」って話です。
今、私はアトピーではないし、私の子供達もアトピーとは無縁ですから。
遺伝だったら治せない?
遺伝。今でも私はこの言葉が好きではありません。それはこの言葉の後にはいつも「だから治らない」と続く当時の苦い思い出があるからです。
遺伝⇒遺伝は治療できない⇒アトピーは根治不可。と続く三段論法を聞くたび、私はいつも気が重くなりました。でも後になって、私はこの論法が全く真実ではないことを直接体験したのです。
幼い頃、私は父と祖父が頑固な皮膚病で悩んでいる姿を見て育ちました。
当時まだアトピーと言う言葉はなかったので、周囲は皆「湿疹」と呼んでいましたが、当時(幼稚園の頃)の記憶は今でも鮮明に残っています。
それは祖父が「湿疹に効く」と聞いて持ち帰った入浴剤の記憶(この入浴剤は現在、製造中止)。
それはそれはもう強烈な硫黄臭のする液体で、キャップ一杯でお湯が真っ白になる入浴剤でした。
この強烈な臭い(悪臭)で、私はその日に食べたモノを全部吐いてしまったのです。
一方、父は父で入浴後はいつも軟膏を塗っていました。そんな光景を普通に見て育った私ですが、自分がアトピー性皮膚炎と診断された時はさすがに遺伝の2文字が浮かびました。
で、その後アトピーが悪化するたび、やり場のない憤りを父や祖父にぶつけたくなりました。(でもそれはしなくてよかった)。
確かにアトピーには遺伝な要因があると思います。この点は否定しません。
でもそれはアトピー全体の数パーセントに過ぎない。そのウエイトたるや微々たるもので、全く気にするほどではないと思います。
まして悩むなんて時間の無駄で、そんな時間があるなら治す方に時間を割く方がいいと思います。
今回はそれを裏付ける話をします。
もし遺伝なら・・・
韓国では今、すごい勢いでアトピー患者が増えているそうです。
アトピーだけでなく花粉症や鼻炎などアレルギー疾患は増加の一途。とニュースで知りました。
一方、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)。
この国ではアトピー患者が極端に少ないそうです。正式な国勢調査ではないため詳細は分かりません。
でも、これは興味深い話です。
だって大韓民国(韓国)も朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)も同じ民族で、元はひとつの国で暮らしていた。同じ食文化で。
それなのに今、韓国でアトピー患者が急増する一方、北朝鮮ではアトピー患者が殆どいない現実をどう解釈すればよいのでしょう?
私が思うに、コレって遺伝的な要因より日々の食生活の方がアトピーへの影響が大きいことを示す好事例のような気がします。
事実、地球規模でみてもアレルギー疾患が多いのは経済的に豊かな北半球の国で、今日の食事さえ満足に摂れない国や、摂れてもせいぜい1食の国ではアレルギーの患者数は極端に減少します。
この現実をどう解釈すればよいのでしょう?
単純な見方で恐縮ですが、ココだけ観れば遺伝より食糧事情の方がウエイトは高い気がします。
遺伝より生活習慣
ではもう少し突っ込んで、国家単位ではなく家族単位で観るとどうでよう?
私達は通常家族で暮らしていますが、家族単位だと食事の好き嫌いが子供にも影響を与えます。子供は親の作る料理を食べるので、コレはある意味当然。で、これが数年ではなく数十年単位で続く。
こうなると食事の内容や嗜好は当然、似てきます。我家の場合を例に取れば、父も祖父もお酒(日本酒)が好きで、毎晩欠かさず晩酌していました。
一般的にお酒を飲む人は辛党が多く、甘いものは受け付けない人もいますが、二人は全く違っていました。日本酒大好き。そして大福餅も大好き。
つまり甘いものも辛いものも、どちらも好き。
例えば父の場合、トーストに砂糖を掛けるのが大好きで、私もこの傾向は受け継いでいます。同じ理由から日本酒を飲みながら大福餅&チョコも平気。
で、自分がアトピーの時はそれが普通だと思っていたのです。と言うか、それがアトピーと関係があることすら知らなかった。
ちなみに今の私、甘いモノは程々。アルコールは仕事以外では飲みません。で、とにかく食べ過ぎだけは注意。これで健康を維持しています。
このことからもアトピーのような慢性疾患は、遺伝より食習慣の方が影響している気がします。
決定的と思われがちな遺伝より、日々の食生活の方が影響はあることは私自身が既に経験済みなので、試しに欧米型の食生活を和食に切り替えてみて下さい。これだけで体調の違いは出ますよ。
そういう意味で1日24時間の過ごし方を見直せば、遺伝なんてきっと乗り越えられます。
それは何も禁欲的な食生活ではないですからね。私はストイックな生活は苦手。食事は楽しんで頂きましょう。
基礎代謝のイメージ
突然ですが、代謝の話をしておきます。
目を閉じて、清流をイメージしてみて下さい。
淀みがなく、滞りなく流れる清流のイメージ。小鳥のさえずりが響き、木々の間からは木漏れ日が差しています。で、その清流に一枚の木葉が落ちました。その木葉は清流の流れに従いながら視界からゆっくり姿を消しました。
次、ゴミの漂う汚染された川をイメージしてみて下さい。
底が見えず、流れさえ目視できないほど汚染された川。この川、よく観察すると浮遊物が移動しているので水が流れていることは確か。でもその動きはまるで止まっているよう。
はーい、ここまで。目を開けて下さい。
清流も汚染された川も、どちも川です。
では清流と汚染された川、何が違うのでしょう?
それは「流れ」ですね。清流と汚染された川では流れが明らかに違います。で、この流れ。川をひとつの生命と見るなら、それは「代謝」と言い換えることもできます。
この「代謝」とは常に移り変わる性質のもので、常にエネルギーが交換されています。
吸って吐いて。食べて排泄して。眠って目覚める。
川と同様、私達は生命活動でいつも代謝を繰り返していますが、アトピーの時にはこの代謝が活発ではなくなっています。
川に例えるなら、それは清流とは呼べない状態。その証拠にアトピーは重症化するほど呼吸が早く、便通が悪く、睡眠は浅くなりますから。
代謝を上げると見えてくるもの
次、この「代謝」に注目します。
具体的には呼吸を整える。便通を良くする。熟睡する。の3つ。
この3つを試みると、最初にどんな体感を得ると思いますか?
かゆみが止まる?いえ、止まりません。そんな急には。ましてこれを1週間程度試みたからと言って、アトピーが治るようなことはありません。
ではどうなる?
「ん?」「今日なんか元気?」そんな感じ。そんな体感を得ます。これが自然な流れ。で、これが1か月も続くと、どうなると思いますか?
もっと元気になります。で、疲れを感じにくくなる。で、皮膚の炎症はかなり軽減されている筈。
この体感は重要です。理屈ではなく直感的に「コレなら治るわ!」って思える筈ですから。
代謝が良くなると、こういうことが本当に起こります。
その時、こんな風に思うかもしれませんね。
「遺伝なんて全然関係ないやん!」
以上です。
こんな感じなので、遺伝なんかに振り回さずにマイペースを維持して下さい。
では次は、いよいよスキンケアの話になります。
興味のある方はこちらかどうぞ。