アトピーを確実に治すための食事

食事はアトピーを治す上で決定的な意味合いを持っています。私は、子供のアトピーなら食事の量と内容を見直すだけで治ると思っていて、実際、同級生の子供達のアトピーはこれで治しました。大人のアトピーとなると少し事情は違いますが、それでもアトピーを治すうえで、食生活の占めるウエイトが大きいことに変わりはありません。ところが多くのアトピー患者の方々は、まだまだこの事実に対して認識が低いような気がします。

なぜ食事が決定的な意味合いを持つのか

では、なぜ日々の食事がアトピーを治す上で決定的な意味合いを持つのか?どうして日々の食事がそれほどまで大切なのか?このことを理解するにはまず「何故アトピーになるのか?」。そもそも「アトピーとはどんな病気なのか?」この点をイメージしておいた方がよいかもしれません。

ではイメージの話をします。まずは中に何も入っていない空の一斗缶を思い浮かべてみて下さい。そう。一斗缶ですよ。あの業務用のサラダオイルとかに使うやつ。で、次にその空の一斗缶の中でゴミを燃やしましょう。今回、燃やすゴミは要らなくなった電話帳とか辞書、とにかく部厚い本を燃やすことにします。一斗缶の下の方に少し大きめの穴を開けておくと、空気が入って良く燃えるかもしれませんね。

さて、では実際に火をつけてみましょう。となる訳ですが、分厚い電話帳や辞書をどんな風に燃やしますか?そのまま火をつけて投入?いやいや。そんなことしませんよね?消えるやん。一枚一枚電話帳を破って、丸めてから火をつけませんか?「いきなり灯油ぶっかける!」とか無しですよ今回は。で、面倒だけど一枚一枚丸めて投げ込んでいる間に火力も強くなり、少しくらいなら分厚く丸めた紙でも焼けるようになるのですね。これが完全燃焼している状態。

ところが、いちいち紙を丸めるのが面倒になって、分厚い紙をそのままバサッと投入するとどうでしょう?火、消えますよね。いくら火力が強くても、一斗缶では限界があります。燃焼に必要な空気の隙間が無くなりますから、火は消えて当然。いわゆる不完全燃焼ですね。

不完全燃焼。私が思うにアトピーの本質とはこれです。要するに、食べたモノがきちんと消化されないまま体内でくすぶっている状態。要するに「老廃物」ですが、これが便となってスムーズに出ないから、皮膚と呼吸から出そうとする。で、肌はかゆくなるし口は臭くなる。食べたモノが食べた分だけしっかり排泄されれば何ら問題はない筈なのに。実際、爽快感を伴った便通が続くと、皮膚の炎症(赤み)は目に見えて薄くなる。で、それと同期するように痒みも鎮静化する。皮膚の炎症がマシになる過程は目で確認できるので、そこは実感を伴って「治ってる!」となる筈。

では、代謝を良くして不完全燃焼の状態を解消するにはどうすれば良いのか?これには二つあります。先ほどの例で言えば、まずひとつ目は投入する紙の量を制限する。で、もうひとつは投入する紙の形を小さくする。以上のふたつです。なのでアトピーの時には少食にして、とにかくよく噛むことが重要になるのですね。もちろん「何を食べるか?」と言う点も無視できないのですが、それ以前の問題として、食べる量を意識する方がアトピーを治す最初の段階では大切に思えます。

読めば読むほど混乱する健康本

ここでちょっと余談。実はエラそうなことを言っておきながら私自身、食事に関しては失敗の連続でした。当時は暇さえあれば「健康」や「食事」に関する本を読んでいました。通勤時も待ち合わせの合間にも。で、これだけ情報を集めていると「これだ!」と思うモノに出会うんです。するともうひたすら突っ走る。脇目も振らず。「アトピー患者にはビオチンが不足しています」と聞いてビオチンばかり摂取する人いるでしょ?あのパターンです。「野菜スープで慢性病が消えた!」と知れば毎日毎日野菜スープ。で、妻から「次は何するの?」って聞かれる始末。さすがにチョコレート健康法には手を出しませんでしたが。(当時あった。)

そんなある日、とうとう頭が混乱しました。健康とか食事法の書物を100冊も読むと、大抵は何が本当で何が間違っているのか分からなくなってしまうのが常です。例えば野菜。「野菜は火に通すとビタミンCが破壊されるのでなるべく生で食べましょう!」と言う説がある一方、「野菜のベータカロチンは脂溶性ビタミンのため油で炒めて食べましょう!」とう説もある。野菜だけではありません。肉も魚も大抵、こんな調子でした。

バランス栄養食って何?

当時、「バランスの摂れた食生活を!」「目安は1日30品目!」ってキャッチコピーがCMでよく流れていました。ご存知ですか?私、コレ、かなり気合を入れて取り組みました。とにかくいろんな種類のモノを食べることで栄養のバランスが摂れると聞いたからです。で、「八宝菜に七味を掛けて15品目、後は十六茶を飲めば楽勝!」なんて、今では笑い話です。

当時、私が好んで食べていたのがコーンフレークとバランス栄養食の「カ○リーメ○ト」。で、ある日、おばあちゃんの家に行った時の話です。当時、私のおばあちゃんは80歳を超えても元気に畑で野菜を作っていました。で、この二つを見せたところ、おばあちゃん曰く「コレ、鳥のエサか?」。私、思わず「違う違う。おばあちゃん、コレ栄養あるのやで」と。するとおばあちゃん再び曰く「栄養はあっても生命力はないやろ?」「しっかりご飯を食べろ」。

その後、しばらく「カ○リーメ○ト」の箱を眺めていた私。普段、箱に書いてある内容なんて気にせず食べていたのですが、この時ばかりは呆然としました。だって「カ○リーメ○ト」の正式名称は「菓子」と記載されているのですから。「お菓子!?」。正直、私は自分に対して何かいい訳を探したくなりました。が、これを作っているメーカー自身が「菓子」だと言っているのですから、これは間違いなく「菓子」で、私は当時「菓子」を食べて栄養のバランスを摂っていたのでした。

食事の基本は「お腹減った!」

さてさて、本題に戻ります。ここからは超重要ですよ。サーっと読み飛ばさないで下さいね。で、アトピーを本気で治したいなら食事に付いては頭で考えない方がいい。と個人的には思います。この場合、思考、つまり「考えること」はかえって邪魔になりますから。

  • 「~するべき」
  • 「~しなくてはならない」
  • 「~は良くて、~は良くない」

このような思考からの食事って、ほとんど役に立たない気がします。では、どうするか?それは、食べることの「本質」に立ち戻るのが一番。何かに迷った時、どうすれば良いのか分からなくなった時、そんな時には「本質」を観る。これが安全で確実なことを、私はアトピーを治す過程で知りました。では食べることの「本質」とは何でしょう?例えば3台栄養素であるタンパク質、炭水化物、脂質をバランスよく摂取する?ビタミンやミネラルの補給を怠らない?

そんな時、ふと目に止まったのが、東南アジア(タイかベトナム?)の僧侶を紹介した番組。その番組で私が驚いたのは彼らの食事でした。基本は一日一食。で、午後からは何も食べない。しかもその内容が超シンプル。僅かなお米とマメ類中心の野菜のみ。で、それをさーっと茹でるだけ。(これが料理?)それは日本の料理本の世界とは大違いで、栄養学のカロリー摂取量からすると、生存しているのが不思議なくらい。でもお坊さん達は肌の色艶も良くて健康そのもの。

「なんで?」「これ、もしかしてテレビに映っている時だけじゃないの?」と私。でもお坊さん達に言わせるとこれが普通。で、食べる量が少ないからこそ健康なのだと。で、たまに乳製品なんかを食べると、お腹の調子が悪くなると。で、当時の私は藁にもすがる思いだったので、自分なりにマネしてみることにしたのです。とは言うものの、一日一食なんて到底無理なので、とりあえずやってみたのがコレ。

  • 「お腹減った!」と感じてから食べる。
  • お腹が減ってないなら、食べない。

これは今でも続けていますが、この方法はすこぶる効果的で、アトピーに対してもダイレクトに、しかも確実に効きました。多分、これが「食べる」ことの本質だからでしょう。タンパク質とかビタミンとかミネラル等は便宜上、人間が頭で考えた思考の産物。その証拠に、私達はタンパク質やビタミンやミネラル等を直接、体感することは出来ません。一方、「お腹減った!」。これは人が頭の中で考えたものではありません。そして私達が直接体感できるものです。実際、栄養学の知識よりシンプルな「お腹減った!」の方が、アトピーを治す手段としては格段に使えます。

「快食」から「快便」「快眠」へ

さて、ココからが超重要な所なので、スーッと読み飛ばさないで下さいね。ココをどれだけ深く、真実味を持って受け取ることができるか?それは、ひとつの分岐点です。分岐点とはアトピーを治せるか、治せないか、そういう言う意味で結論から言うと、これが出来れば大半のアトピーは治ってしまいます。決して大袈裟ではなく。子供のアトピーならほぼ完璧。大人の場合でも私がそうであったように、私以外の多くの人がこれで治しています。お腹が減ったから食べる。お腹減ってないなら食べない。 たったこれだけのこと。

ちなみに、これはアトピーだけを治す特別な方法ではありません。病気にならない。健康な状態を維持する。そのための有効な手段でもあります。実際、お腹減った!と感じるまでの間、体内で何が起っているか想像してみて下さい。アトピーを治すために体はいろんなことをやってくれています。そう。体がやってくれるのです。いろんなことを。アトピーを治すために。

でもそれは消化・吸収等、一通り仕事を終えた後でしか始まらない。アトピーを治したくても、消化・吸収だけで精一杯なら、その後の「治癒」までは手が回らないから。なので「お腹った!」と感じてから食べる。ちなみに、私はこれを「快食」と呼んでいますが、実はこの「快食」こそ「快便」「快眠」へと繋がるアトピー完治への道のスタートだと思うのです。快食なくして完治なし。詳しくは「アトピー完治への道|アトピーは自分にしか治せない」を参照して下さい。

自分自身と向き合えますか?

「お腹減った!」と感じてから食べる。これだけでアトピーは確実に良くなります。どうですか?簡単すぎて拍子抜けしました?ちなみに、これは最初から治る事が分かっている確実な方法です。少なくとも、私はこれ以上確実で安全なアトピーの治し方を知りません。で、「外側に解決策を求めなくても答えは自分の中にある」と言うのは、こういうことです。

でも、ここではひとつの選択を迫られることになるでしょう。それは少し大袈裟に言えば、あなたが何を価値あるものと見なすか? と言うこと。アトピーを治すのに近道はないし、まして「完治」をお金で買うことはできません。コツコツ地道に積上げる努力はどうしても必要です。なので とにかく食べることが大好きで、それがアトピーよりも大事なら、私のやり方はお勧めできません。

実際やるとわかりますが、「お腹減った!」と感じてから食べるのもそれなりの覚悟は要ります。地道な努力を重ねることが嫌いな人に、私のやり方はお勧めできないのです。 私が思うに、アトピーは自分と真摯に向き合う所からが完治に向けたスタート地点です。自分と対峙しなければ問題解決に至らない。これは何もアトピーに限った話では無いでしょうが・・。

知りたいことはすべて体が教えてくれる

お腹減った!と感じてからゆっくり、よく噛んで食べてみて下さい。ここでのポイントは「よく噛む」こと。ひとくちひとくち飲み込むまでの間、ずっとこれを意識して下さい。そして胃と腸に語り掛けるように細かく噛み砕く。逆に良くないのは「早食い」です。アトピー治療に関する限り、早食い、大食いの類は百害あって一利なし。ゆっくり静かに味わいながらよく噛んで食べる。「食べ方なんて関係ないでしょ?」そう思っているなら、今は「それは違う」とだけ言っておきます。
食事をしている時は、その食事をしている時がこの世で一番大事な時間だと思って食べる。騙されたと思って試してみて下さい。後々気付いて頂ければ幸いですが、それは精神論や道徳論からではなく、「治す」と言う視点から観ても決してブレていないですから。

さて、最後は食べる量です。これは、次に食事を摂るタイミングによって異なります。
普通であれば、一日3食の人が多いですね。時間帯でみると大体、朝食7時、昼食12時、夕食19時と言った感じでしょうか。この場合、朝7時から12時までの間には5時間ありますね。なので5時間後に「お腹減った!」となる量が適正量。同じく、昼食の12時から夕食までなら7時間。なので7時間後に「お腹減った!」となる量が適正量となります。

要するに、基本は次の食事で「お腹減った!」となるのが適正量で、これが快食の基本。で、この「快食」続けることで次第に体に変化が出ることでしょう。快食を続ける中でその「変化」をよくよく観察してみて下さい。で、体の観察が習慣になると、さまざまな「気付き」があるでしょう。そう。気付きです。その気付きが知りたいことを全部教えてくれる筈です。それは誰かに教えて貰った情報ではなく、あなた自身の直接体験がベースになっているのですから。